東京水産振興会

水産振興事業

 (一財)東京水産振興会は1967年以来、水産に関するさまざまな課題をテーマとして、講演会の開催や「水産振興」の発行、調査研究事業などの水産振興事業を行い、印刷物の刊行・配布などによりそれらの成果を公表してきました。
 2019年度からは、「供給者(生産・流通)と消費者(都民・国民)の双方の視点に立った水産業の振興」を水産振興事業の目標に掲げ、下記T〜Xの5つのテーマを設定して各種の事業を推進しています。また、これまでに実施した事業の刊行物情報および現在実施している事業の詳細情報などを幅広く発信するため、下記のとおり事業別の専用ウェブサイトを開設していますので、ぜひご覧ください。

I. 持続的な資源利用

 水産資源の有効利用のために、流通業者などを交えた利用者からの観点での議論を促し、資源利用に対する共通の認識と理解を醸成することを目的としてさまざまな団体・機関と連携し、講演会の開催やウェブサイトでの情報発信などを行っています。
「水産振興ONLINE」(下記X)内の「水産振興ウェブ版」および「水産振興コラム」では下記の情報を公開しています。

(1)「水産振興ウェブ版」第641号「2019年度講演会「わが国周辺の水産資源の現状と見通し 〜増える魚、減る魚〜」講演録」
(2)「水産振興ウェブ版」第642号「2019年度講演会「水産物流通環境の変化と卸売市場流通のこれから〜豊洲新市場の課題とビジネスモデル〜」講演録」
(3)「水産振興コラム」連載「ブルーカーボンで日本の浜を元気にしたい」
(4)「水産振興コラム」連載「進む温暖化と水産業」

II. 魚の棲む環境と人との関わり

 東京湾を中心とした水生生物の生息環境などを調査し、その保全などに関する都民・国民の理解を醸成するため、以下のとおりさまざまな機関・団体と連携した事業を行っています。

1. 東京湾再生官民連携フォーラムへの参画

 同フォーラムの2つのプロジェクトチーム(PT)、「江戸前ブランド育成PT」および「東京湾の窓PT」に参画し、「東京湾大感謝祭」への参加などを行っています。

2. 生物生息調査

 東京湾のマハゼおよび豊海町周辺の朝潮運河に生息する生物について、生息環境の把握や生息場所の保全などを目的として「江戸前ハゼ復活プロジェクト・マハゼの棲み処調査」および「石倉カゴ調査」を行っています。また、石倉カゴを用いたニホンウナギの調査を行う市民団体の活動「いはらの川再生プロジェクト」の支援を行っています。
 詳しくは以下のHPをご覧ください。

江戸前ハゼ復活プロジェクト いはらの川再生プロジェクト

3. 内水面漁協の環境保全に関する研究

 川や湖における水産資源の保護増殖や環境保全の役割を担っている内水面漁業協同組合の活動を活性化させるためのさまざまな取り組みに関する研究を国立研究開発法人水産研究・教育機構などに委託し、実施しています。ウェブサイト「馬頭高校漁業協同組合」では、研究成果や各地の取り組み事例などを紹介しています。

馬頭高校漁業協同組合

III. 魚の消費拡大

 水産物の供給者と一般消費者との繋がりを強化できるような仕組みづくりの提案や情報発信を行なうことで水産物のイメージアップと消費の拡大を目指した事業を以下のとおり実施しています。

1. 豊洲市場との連携強化

 豊洲市場関係者などとの連携のもと、豊洲市場に関するさまざまな情報について下記のとおり「水産振興ONLINE」(下記X)内の「水産振興コラム」で連載記事を公開しています。

(1)連載「アンケートにみる豊洲市場の現在地」
(2)連載「豊洲市場 旬な市場人」
(3)連載「初めての豊洲市場活用マニュアル」

2. 漁村地域女性グループ活動支援

 漁村地域の女性グループによる活動を活性化するために必要な要素などを明らかにするため、一般社団法人うみ・ひと・くらしネットワークに委託して地域漁業と漁村コミュニティの実態並びに女性の役割に関する研究を実施しています。ウェブサイト「漁村の活動応援サイト」では研究成果および漁村に暮らす人々の活動事例や商品販売などの情報を紹介しています。

漁村の活動応援サイト

IV. 魚と健康づくり

 魚食の良さについて健康・食生活・環境などさまざまな側面から研究を行い、その成果を踏まえた「さかな丸ごと食育」を以下のとおり実施しています。研究成果や教材、活動実践などの詳細はウェブサイト「さかな丸ごと食育」をご覧ください。

1. 「さかな丸ごと食育」活動の実践

 NPO法人食生態学実践フォーラムと連携し、学習教材「さかな丸ごと探検ノート」を使用した食育学習会を全国で開催しています。(一財)東京水産振興会でも、豊海おさかなミュージアム(下記X)の学習イベントとして「食育セミナー」を実施しています。ウェブサイト「豊海おさかなミュージアム」内の「マッハBlog」ページでは「食育セミナー」の紹介記事を掲載しています。

2. 乳幼児食育に関する調査研究

 足立己幸女子栄養大学名誉教授をリーダーとする研究グループに「さかな・乳幼児の食事・食を営む力や生きる力の形成・環境のかかわり」に関する食生態学的研究を委託し、幼児発信型絵本教材『まるまる みんな いただきます!〜かわも うみも やまも さかなも〜』を制作しました。現在は教材の活用や普及に関する検討を行っています。
さかな丸ごと食育

V. 情報発信

 水産に関する幅広い情報を発信し、水産に関する都民・国民の理解を醸成するため、下記の事業を行っています。

1. 豊海おさかなミュージアムの運営

 海や魚、水産に関する情報発信施設として2012年に、豊海センタービル2階に開設したミュージアムです。旬の魚や豊海町周辺地域などをテーマとした特別展示の他、上記Wの「食育セミナー」などの学習イベントを実施しています。また専用ウェブサイトを公開しています。

豊海おさかなミュージアム

2. 水産振興ONLINE

 水産に関するさまざまなテーマの寄稿や講演録および連載記事などを発信するため2019年9月よりウェブサイト「水産振興ONLINE」を公開しています。「水産振興ONLINE」は下記の3つのパートで構成されています。

(1)「水産振興ウェブ版」:水産に関する寄稿および講演会などの記録
(2)「水産振興コラム」:水産に関するコラムや連載記事など
(3)「資料館」:(一財)東京水産振興会がこれまでに実施してきた各種事業の紹介および刊行物情報

水産振興ONLINE:水産振興ウェブ版/水産振興コラム

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